猫がゴロゴロと喉を鳴らす音は、猫好きにとって心地よいものですよね。
しかし、愛猫が突然ゴロゴロ言わなくなると不安になる飼い主も多いはずです。
この記事では、猫がゴロゴロ言わなくなる理由や、その際の注意点について詳しく解説します。
愛猫の健康や感情を理解し、適切な対応を取りましょう。
1. 猫がゴロゴロ言わなくなったのはなぜ？
1-1 大人になったから
猫は子猫の頃、ゴロゴロと喉を鳴らすことが多いですが、成長するにつれてその頻度が減少することがあります。
これは、大人になるとゴロゴロの役割が変わるためです。
子猫の時期には、母猫や飼い主に甘えたり、安心感を示すためにゴロゴロを使います。
しかし、成長して自立することで、感情表現が落ち着き、ゴロゴロを使わなくてもリラックスや満足感を感じられるようになります。
そのため、大人の猫が静かになるのは自然なことで、必ずしも不安や問題があるわけではありません。
猫は大人になるにつれて、より静かに過ごす時間が増えるのです。
1-2 飼い主に懐いていない
猫がゴロゴロ言わない理由の一つとして、飼い主との信頼関係がまだ十分に築かれていないことが考えられます。
特に、新しい環境に来たばかりの猫や、飼い主にまだ慣れていない猫は、安心感を十分に得られていないため、ゴロゴロする機会が少なくなることがあります。
ゴロゴロは猫がリラックスしている時や安心している時に見られる行動なので、飼い主との絆が深まることで自然とその頻度が増えることが期待されます。
猫が飼い主に対してまだ警戒心を持っている場合、時間をかけて優しく接し、遊びやおやつを通じて信頼関係を築くことが大切です。
無理にゴロゴロを期待せず、猫のペースに合わせて接することが、信頼を深めるポイントです。
1-3 去勢や避妊手術を受けたから
去勢や避妊手術を受けた猫が、手術後に一時的にゴロゴロ言わなくなることがあります。
これは手術による体調の変化や、麻酔や術後の不快感が原因で、猫がリラックスしづらい状態にあるためです。
特に手術直後は、猫が体力を回復させるのに集中しており、普段のように甘えたり、安心してゴロゴロする余裕がないこともあります。
ただし、この状態は一時的なもので、回復が進むにつれて猫の気分も安定し、通常の行動に戻ることがほとんどです。
手術後に愛猫がゴロゴロ言わなくても、焦らずに見守りましょう。
もしも長期間ゴロゴロが戻らなかったり、他の異常が見られた場合は、早めに獣医に相談するのが安心です。
2. 猫がゴロゴロ言う理由は？
2-1 飼い主に甘えている
猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、飼い主に甘えている証拠です。
特にリラックスして安心している時に、この音を出すことが多いです。
猫は飼い主に対して信頼感や愛情を感じている時に、ゴロゴロを使って気持ちを表現します。
例えば、撫でられている時や、膝の上でくつろいでいる時など、飼い主のそばで安心感を抱く瞬間に見られる行動です。
このゴロゴロ音は、猫が「ここは安全で快適だ」と感じているサインでもあり、飼い主との絆が深い証しといえます。
また、ゴロゴロは猫自身がリラックスし、ストレスを解消するための手段でもあるため、飼い主が優しく接することで猫の幸福感が増し、さらにゴロゴロを聞ける機会が増えるでしょう。
2-2 構ってほしい
猫がゴロゴロ言うのは、単にリラックスしている時だけでなく、「もっと構ってほしい」というサインであることもあります。
例えば、猫が飼い主に近づき、ゴロゴロ音を出しながら体をこすりつけてくる場合、これは愛情表現であり、同時に飼い主に対する「もっと触れてほしい」「遊んでほしい」という要求を示しています。
猫は言葉を使わないため、こうした行動で自分の気持ちを伝えようとします。
特に、寂しさを感じている時や、飼い主が忙しくて構ってもらえないと感じている時に、このようなゴロゴロが増えることがあります。
愛猫がこのような行動を見せたら、少しの時間でも触れ合いの時間を作ってあげると、猫も満足し、さらに絆が深まるでしょう。
2-3 母猫を思い出している
猫がゴロゴロ言う理由の一つに、母猫を思い出している可能性があります。
特に子猫の頃、母猫に甘えたり、授乳中に安心感を得るためにゴロゴロを発することがよくあります。
この習慣は成猫になってからも続くことがあり、飼い主のそばにいる時や安心できる環境でゴロゴロ音を出すのは、母猫の温もりや安全な記憶を再現していると考えられます。
成猫にとってもゴロゴロは自分を落ち着かせ、リラックスするための方法であり、飼い主に対して信頼感や安心感を示す行動の一部です。
このような時に猫がゴロゴロ言うのは、母猫のそばにいるような心地よさを感じている証拠とも言えます。
飼い主はその瞬間を大切にし、猫との絆を深めるきっかけとして活かすことができます。
3. 猫がゴロゴロ言わなくなった時の注意点
3-1 ストレスを抱えている
猫がゴロゴロ言わなくなる原因の一つに、ストレスが関係している場合があります。
猫は繊細な生き物で、新しい環境に慣れなかったり、家族構成の変化、引っ越し、飼い主の生活リズムの乱れなど、日常生活の変化がストレスの原因となります。
ストレスが溜まると、猫はリラックスすることが難しくなり、ゴロゴロと喉を鳴らす頻度が減少することがあります。
また、他の行動にも変化が見られることがあり、食欲不振や隠れがちな行動が増える場合もあります。
猫がゴロゴロ言わなくなった時は、ストレスの原因を見つけ、可能な限りその負担を減らしてあげることが大切です。
猫の生活環境を見直し、安心できる場所を提供したり、いつも以上に愛情を注いで接することで、猫が再びゴロゴロ言うようになるかもしれません。
3-2 病気の可能性
猫が急にゴロゴロ言わなくなった場合、病気や体調不良が原因の可能性も考えられます。
特に、ゴロゴロだけでなく、元気がない、食欲が減った、動きが鈍くなったなどの異変が見られる場合は、注意が必要です。
猫は本能的に痛みや不調を隠す習性があるため、飼い主が気づきにくいこともありますが、行動の変化は重要なサインです。
ゴロゴロが減った上で、他にも異常が見られる場合には、早めに獣医師に相談して健康チェックを受けることが大切です。
早期発見が治療の鍵となることも多いので、普段から猫の行動をよく観察し、少しでも気になることがあればすぐに対応するよう心がけましょう。
病気の早期発見が、愛猫の健康を守るための第一歩です。
まとめ
今回は、猫がゴロゴロ言わなくなる理由や、その際の注意点について詳しく解説しました。
猫がゴロゴロ言わなくなる理由は様々ですが、年齢や性格、手術後の影響などが考えられます。
また、ストレスや病気のサインである可能性もあるため、愛猫の状態をよく観察しましょう。
何か気になることがあれば、早めに獣医の診察を受けることが大切です。
